大分市にあるイベントホールAT HALL(アトホールです。アットホールじゃないんです)で行なわれたライヴ、クラブイベント、映画上映会などの様々なイベントの模様を報告するブログです。
 「OITA'n DANCE ORGANIZATION(O'nDO)」による、大分に在住のダンサー、パフォーマーたちが気軽に作品を発表できるダンスライブ「DIVE to DANCE」。1月に行なわれた一回目に続き、第2回が6/28(土)に開催された。
 異なるジャンルのダンスの共存、お客さんたちの「表現者を観る」という行為、それらを巻き込み、飛び込んでいく場を作るイベントだ。

今回の参加者は、バックボーンもジャンルも異なる7組。
簡単ではあるが、出演順にレポートしていこう。

morwenna080628 vol.1でトリを取ったMorwenna Boschがトップバッターとして登場。タイトルは「moving」、今回は即興でのダンス。あえて振り付けを付けないことにより、観客との間に新しい関係性を作りたいから、ということ。
 客電、オープンBGMが消える前から作品は始まる。切り替わったBGMに合わせて、動きは激しくなる。音が消え、照明が暗くなるとMorwennaはステージを離れる。観客席に飛び出、パフォーマンスする。強引にでも世界に巻き込んでいく。

momoka080628 2番手はアカシモモカ。普段は、歌を歌ったり、鍵盤を弾いたりしている女の子。踊りという表現を視野にいれるに当たってのテーマは"マルシェ"といことで、演目は「アナグラム街1丁目のマルシェより愛をこめまして!」
 カラッポのステージに響くラジオニュース。続いて登場した彼女はコサック帽?を被ってる? 帽子を脱ぐと、ピアノの調べに乗せて回る回るクルクルと。
 ちょびっとずれた世界はどこまでも続くかのよう。

jtp080628 続いては、大分大学の学生(せーら、かなっぺ、いちか、まみこ)による「JTP(ジェットピー)」の即興アート「無題」。暗い照明の中、テレビ、フライパン、掃除機など、雑多な生活用品がステージに並べられる。
 ざらついたブレイクビーツが流れ出すと、彼女たちが動き出す。フライパンを振り、掃除機をかけ、頭を掻きむしり、バッグの中に足を突っ込む...。
 今、そこにしかない、4人の在りようを合わせることなくそのままに。
 その瞬間にしか生まれない何か。

kohama080628 前半ラストはコハマショウゴによるパントマイム「歩く」。別府在住のパントマイミストにして別府マイム研究所代表。ゲリラ的な大道芸パフォーマンスも展開している。
 ステージに立つ一人の男が、ただただ歩く。何気なく、気兼ねなく、悪気なく、記憶なく。ただ、それは忘れはしない。全てのものを。口にしないだけ。
 踏み固める人の道、その歩みをその確かな体の動きだけで表現する。

10分の休憩を挟む。

hanoha080628 後半のスタートは「ハノハノフラ・フラルームこみや」(小宮富美子、河野寿子、河部明美、吉野美穂、佐藤愛子)によるフラダンス。三つの演目「カノホナピリカイ」「アフリリ」「メカナニアオカウポ」を上演。
 ゆんわりしたハワイアンが流れる中、ムームーの女性たちがゆったりと舞い踊る。ホールの空気がパッと華やかになる。三つのダンス、それぞれ込められた意味を噛み締めるように、そして観ている人たちに優しく伝えるように丁寧にダンスしていく。

cutt080628 続いてのカトウヒロユキもまたvol.1に「SOBU」として登場していた。
 ストリートのエッセンスを振りまきながらも、ダンスの歴史、原典を遡るストイックさをもつ彼の作品は「ヒロユキ」
 一人でのダンス、今回は彼の持つ多面体のうちの一つ、ジャズのエッセンスを濃厚に出したものだ。ミュージカルソングに合わせて、キメの多いダンスをキチッ、キチッと決めていく。

kanzaki080628 トリは神崎千穂によるコンテンポラリーダンス「ワインとともに」
 2000年冬樹ダンスビジョン「レプリカ」、2001年move企画「メダカの子」に出演など経験を積んでいる。
 ステージに明かりが灯る。佇む神崎はピリピリとした空気を漂わす。体が一度動き出した時の切れ味は見事。躍動感を漲らせて、ステージ上を動き回る。また、ひとたび静となった時の張り詰めた一瞬も目が離せない。
 作品に入った時の集中力、その表現力は飛びぬけたものだった。
 ずっしりとした作品を観たという満足感に圧倒されていた。


以上、簡単にではありますが、レポートまで。ぜひ、一度生で体感してください。

大分の地で、胎動しているダンスの渦にみんな飛び込んで、巻き込まれてしまえ、なんて。

6/28(土)夜

O'nDOは今後も積極的に活動予定。
7/12(土)、13(日)にブルーバード会館3Fにて「ご近所計画」。8/1(金)〜8/31(日)、別府中心商店街ほかで「ふらっとDance」。そして、11/15(土)、16(日)、別府中心商店街ほかで踊りに行くぜ!!」vol.9を予定。

詳しくはO'nDOブログをご覧あれ。

O’nDO HP:http://oitandance.blog29.fc2.com

アカシモモカ HP:http://harmo.jp/momoka/
コハマショウゴ HP:http://blogs.yahoo.co.jp/pantomimekohama

テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

 『バンド仲間が集まってやる自主ライブのようなダンス公演がしてみたい』というふとした思いから立ち上げられたイベント「DIVE to DANCE! vol.1」。「踊りに行くぜ!!」大分実行委員会などで豊富な経験を持つメンバーが集まった集団「OITA'n DANCE ORGANIZATION (On'DO)」が運営する、初めてのイベントとなる。

 ジャンルの壁を越えて集まったダンサーは6組。それぞれのバックボーン、たどってきた道も違う人々が"ダンス"という共通の旗の下集結した格好だ。

kimura080113 客電のランプが消え、「DIVE to DANCE!」の幕を開けたのは 「木村 高」。作品名は「カ・ケラ・ケラ」。高校時代にストリートダンスを始め、大学時代にコンテンポラリーダンスに出会い、没頭する。
 今まで観、体験したであろう様々なエッセンスを感じさせるダンスを見せる。若さから来る、体の反発力の強さが瑞々しさを感じる。

jiro080113 続いては「ジロー」「ランゲルハンス島」。三浦宏之らの数々のワークショップに参加、身体表現に目覚める。
 ステージには木製の椅子が一脚。メトロノームの音とともに作品は進む。抑制されたた動きの中で、「これを伝えたい」というテーマが強く押し出されている作品だったと思う。

miwakoubai080113 「hanayagimiwakoubai」による日本舞踊「京鹿子娘道成寺」。3歳より日本舞踊を始め、2003年「水と油」ワークショップを機に身体表現に取り付かれる。
 和服に日本髪。普通の人はそう直接触れ合う機会があまりないと思われる日本舞踊だが、長い歴史を積み重ねているだけあり、一つ一つの所作が洗練されていて美しい。直接触れられる機会があったことを嬉しく感じられる。

休憩を挟み、「On'DO」の"ダンス"はまだまだ続く。

sobu080113 後半は「SOBU(CUTT/kimu)」による「フンク!」でスタート。クラブ、ストリートなどでのダンスの傍ら大分大学を主体とする創作舞踊研究会でも活動。
 ホールにファンキーな音楽が流れ、空気は一変。ステージいっぱいを使ってキレのいいダンスを繰り広げる。「あー、体を存分に動かすのって楽しいだろうなあ」と単純に思わせてくれるのが素晴らしい。

mao080113 これまた空気はがらりと変わり、「前田真央」による寸劇「東京10日間戦争」が始まる。
 自ら撮影した東京の風景の映像が流れた後、「夢の島熱帯植物館」の歌を歌い踊る二十歳になったばかりの娘。ステージを歩き、座り込み、寝転び、モノローグが続く。
 その存在感とステージ度胸に目を奪われる。観た人の頭には、あのメロディが刷り込まれたはず。

morwenna080113 ラストは「Morwenna Bosch」による「Fish out of water」。南アフリカ出身、現在大分市在住。大学時代に演劇を専攻し、その一環としてダンス、身体表現を始める。
 足先、指先までといった体全体の動きの連動性が絶妙。遠い国から日本に来た自分の姿、思いを込めた作品ということだが、そのテーマが分かりやすく込められていたように感じる。

 「DIVE to DANCE!」。ダンスを観る人にも演じる人にも、「敷居が高いから」と感じるのでなく、気軽に参加して欲しい、というその気持ちは伝わったのではないだろうか?

「On'DO」の"ダンス"は始まったばかり。その"ダンス"は出来るだけ長く続いて欲しい。

次回公演は8月の予定だ。

1/13(日)夜

O'nDO ブログ:http://oitandance.blog29.fc2.com/


テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

 まだ夏の暑さが残る10月の第1週から始まった大分舞台芸術フェスティバル。街を歩く人たちの装いもロングコートなどが目立つようになった11/18(日)、いよいよラスト、「COLORFULL MERRY」プレゼンツの公演「theatrical torero camomillo」による「charede.」が行なわれた。

charade071118_2 どこの国でもない海辺に立つリゾートホテル。
スタッフルームでは、古株スタッフと新人による取り留めのない話が繰り広げられている。

charade071118 泊まりの夫婦の女性だけがサングラスなのは、強い日差しを避けるため?

おや、こんなところに男性の一人旅とは珍しい。


charade071118_3 積み重なるシークエンス、ほのかに香る不吉な影、身勝手と優しさの違いは何?、イってしまった時間は戻せるの?

ちりばめられたくすぐりと、センスのいい劇伴音楽。

ここではないどこかで繰り広げられる、出口のない物語。


なにもない中にこそ、なにかがある。


優しく切ないスタンダードナンバーの流れる中"お祭り"の幕は閉じた。

11/18(日)

かずまりっち〜 ブログ:http://hello.ap.teacup.com/merry125/



 東京からの特別参加強調文 "小心ズ"の公演を皮切りに、"劇団なかま""演劇ユニット水中花""officeせんせいしよん プロデュース ムク座""劇団よりみち""deka-melon""theatrical torero camomillo"の7団体の公演が行なわれた「大分舞台芸術フェスティバル」

参加してくれた各団体さんのご協力、そして観に来ていただいたお客様のおかげで、なんとか無事幕を下ろすことができました。
長い期間、ありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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虚空に向かって吼え、何かを掴むかのように手を伸ばす。

静と動の対比、微細な動きからダイナミックな動きへの転換。

寝転び、しゃがみ、ステージを飛び越え自由自在に舞う。


劇団・維新派を皮切りに35年に渡り、世界各地を"裸"一貫で踊り歩いたダンサー、振付師、演出家"藤條虫丸"が再び大分にやってきた。

今回は、大分の若いミュージシャン、DJたちと真摯に向き合い、楽器、シチュエーションなどを変えながらそれぞれと一本勝負を行なっていく。

mushimaru071115

各人ごとのコラボレーションと共に、衣装も変わり、その舞い方も変わる。

DJの"matsudaira"(ReNT)はターンテーブル、ミキサー、CDJを自在に操りながら、モノトーンながら景色を切り替えるDJプレイを見せる。
ギタリスト"甲斐康彦"は虫丸の動きを一瞬たりとも見落とさぬようにしながら、弦を爪弾いいていく。
持続音、小さな音、体を折り曲げながらの荒々しい音、様々なスタイルを駆使してサックスによりぶつけていく"コータフルサワ(ex.mellowman)"
その体をしっかり見つめながら、一音一音研ぎ澄まして鍵盤を叩き、また流麗なピアノを響かす"村田千尋(スコティッシュ・フォールド)"

ミュージシャン、DJたちが、それぞれの技巧を思いを虫丸にぶつけていく。そしてそれに応えるように虫丸も体を動かす。

今回の観客の前で繰り広げられたものは、演奏者のプレイに合わせてのものか、虫丸の舞いに合わせてものなのか、それとも両方なのか?
闘いでもあり、共同作業でもある緊張感がある有意義なダンスと音のコラボレーションだった。

mushimaru071115_2


ステージ中、虫丸の実子がステージに飛び入りした。子供に抱きつかれながらも、そのまま舞は続いた。それは地獄絵図のような不気味さ、怖さ、そして宗教画のような崇高さ、その両面を感じさせるものだった。

11/15(木)夜

藤條虫丸 HP:http://www.notus.dti.ne.jp/~mushimal/
ReNT Myspace:http://jp.myspace.com/rentoita
スコティッシュ・フォールド HP:http://www.us.oct-net.jp/~etoken-z/
コータフルサワ(ex.mellowman) HP:http://mellowman.main.jp/

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 11月を迎え、多くの公演が行なわれてきた「大分舞台芸術フェスティバル」の公演も残すところあと2公演。
11/3(土・祝)は、「deka-melon」による公演「未定」が上演された。

deka_melon071103 今まで朗読劇、自主制作映画などに挑戦してきた「伊藤ミカ」、「須川アキナ」の2人が今回はコントに挑戦だ。

deka_melon071103_3 映像によるプロローグ、エピローグを含め7本のコントを次々と披露した。

deka_melon071103_2 時には付けっ鼻を付けた日本語学校教師?、怪しい占い師、女性漫才コンビ、と次々に役柄、シチュエーションを変えながら、シュールな世界を観客に提示して、白尽くめの女たちは去っていった。


「deka-melon」は今後、別府の喫茶店「月桜堂」にて2ヶ月ごとに公演を予定しているとのこと。
次回公演は11/24(土)予定!
興味を持った人は足を運んでみては。

11/3(土・祝)

次回の大分舞台芸術フェスティバル公演は、11/18(日)に行なわれる「theatrical torero camomillo」による公演「Charade.」です。長かったフェスティバルもいよいよラスト。
「ラスト、ご期待ください(哲也風に)」

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