日本を飛び越え、欧米でカリスマ的人気を誇る
「ACID MOTHERS TEMPLE」のスピードグル
河端一とモンスターベース
津山篤、そしてドラム&ベースデュオのパイオニアRUINSの
吉田達也。この3人が、「JAPANESE NEW MUSIC FESTIVAL」と題してヨーロッパの聴衆の度肝抜いたプロジェクトが大分に
「日本の新音楽」として凱旋!
3人が形を変えながら、7つの音絵巻を繰り広げる。

開演が少し遅れる中、異形(失礼)な風体をした3人の男がステージに入ってくる。楽器を持たず、いきなり「ズビズバ〜」とアカペラコーラスが始まる。全ての歌詞をズビズバ(他の言葉もあったけどね)で表現する
「ZUBIZUVA-X」だ。大の男が三人が下らないことやってんなー(褒め言葉です)、と思いながらも3人ちゃんと高音、低音、パート分けて声楽的に、ポリリズムなんかも意識しつつやってる、と思えるのがなんともオモロでした。
続いては津山、吉田の二人が残っての、アシッドサウンドフロム生活用品
「赤天」。ジッパー、ハサミなどにコンタクトマイクを取り付けたり、また連ねた空のペットボトルにに息を吹き込んだ音などを増幅させて不思議な音楽を作り上げる。深くかけられたエコー、ディレイで聴衆を別の世界に連れて行く。津山はズボンのジッパーにマイクを付けてたので、それもなんとなくセクシャル。

サードユニット(何故かユニットの紹介は全て英語でした)は津山篤ソロ。アコギでクラシカルなフレーズを爪弾き、特殊な発声法(ホーミーなど様々)で朗々と歌い上げる。時間、場所を超越した音楽の時間の後は、イエス、キングクリムゾンなどの名曲をブルース化して披露。トム・ウェイツと化した津山の歌に、好事家たちも思わず笑いを漏らす。

休憩前ラストは河端一ソロ。スタインバーガー一台でステージへ。弦を弓(バイオリンのもの?)で弾き、ドローン、倍音を発生させていく。どこまでも続くような持続音に身をゆだね、どこか遠くに連れて行かれるような気持ちに。
宇宙、飛行機の爆音といった変遷を経て、ラストは優しい指弾き、お寺にあるような鉢金をこすり生み出して、またまた倍音で締めた。

休憩後は吉田による
「RUINS ALONE」。サンプラーから生み出されるベース音、シンセ音に合わせて、ドラム(スネア2台)でハードにアグレッシブに変拍子をたたき出していく。それに吉田の声楽的な歌が被さり、圧巻のワンマンプログレハードコアサウンドが完成される。やっぱりスゴイ。
続いては津山と河端による
「ZOFFY」。中世トルバドールの再現とロックの名曲の解体再構築を両立させる。河端の本格派ハードロックなギターと、リコーダー、フルート、ミニギターを持ち替える津山の姿。そして突然飛び出すスモークオンザウォーター。混沌とした世界。
ラストはトップに続いての3人揃っての
「ACID MOTHERS TEMPLE SWR」。今度はもちろんみんなが楽器を持っている。ギラギラとした三人が作り出すパワー満点のハードロック。少しの間も同じ形を持たないかのような吉田のドラム、ぶっとくそれでいて滑らかな津山のドライヴィングベース、繊細に豪快に自由に暴れ回る河端のギター。構築下にある混沌。ビシッと鍛錬した重量級の自由なロックを見せてくれた。
3人で合わせて7ユニット。お腹にズシっとくるイベントでした。
あと、そのユーモア感覚も印象的。
7/3(木)夜
河端一(ACID MOTHERS TEMPLE) HP:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ruins/吉田達也 HP:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ruins/