大分市にあるイベントホールAT HALL(アトホールです。アットホールじゃないんです)で行なわれたライヴ、クラブイベント、映画上映会などの様々なイベントの模様を報告するブログです。
 東京は高円寺にある特殊系レコード店/イベントスペース「円盤」。店主田口史人おすすめのグループを連れ立って、アトホールにやって来た今回のイベントは「ユメミルトゥデイ2008」
 東京からは、田口と「asuna」こと嵐直之によるユニット「船」、大分出身、学ランメガネのナード集団「バイナリキッド」。そして、関西から「きこりレコード」を主催する「犬風」だ。

fune080817 トップバッターは、その「船」。田口と嵐に加えて、今回はギターとフルートが加わってのステージ。3本のギターとフルート、そして微かな声の織り成す静寂のアシッドフォーク。
 魂のこもった微音。アンビエントな肌触りだが、どこかに傷、穢れを感じさせる。美しく儚い、廃人の夢のよう。


 「三沢洋紀とゆふいんの森」は、-鬼デラックス-バージョンということで登場(メンツは変わらないんですが)。リラックスした雰囲気で7曲ほどを演奏。土と緑の匂いのするカントリーロックをのびのびと聴かせる(転がるギターソロもなかなかのもの)。バンドとしての一体感が高まり、三沢の持ち味も十二分に出てきている。

yufumori080817miwa080817

 ミワサチコがアコギを一本携えて、椅子に座る。そして歌い始める。その声が聴こえた時、場の全ては支配される。どこまでも、届くかのように響き渡る、真っ直ぐな凛とした声。強い。

inukaze080817 「犬風」。テレキャスとディレイ、世を呪うかのような潰れているがよく通る声。ミワと比較すると、ある意味、対照的だが、どこか通じる二人。一曲30分以上に渡って、繰り返されるフレーズとかき鳴らされるギター、静と激によるカオスな世界。覚めない悪い夢か。

binary080817 トリは「バイナリキッド」。こちらもカオス、でもこちらは無邪気成分多目。普段は5人組だが、今回はオリジナルメンバーの2人でのステージ。懐かしいファミコンチックな電子音にのせて、学ランメガネのモテなそうな(スンマセン、むしろホメ言葉です)2人が、ギターをかき鳴らし、ドラムを打ち鳴らしながら、叫び、歌う。
 切なさを喚起するキャッチーなメロディが心を掴む。これは、ただのオモシロバンドじゃスマンですぞ。
「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」の魂を胸に、帝都でがんばれー!

冒頭の言葉、もらえて嬉しかったです。

8/17(日)夜

円盤 HP:http://www.enban.org/
asuna HP:http://fox.zero.ad.jp/cocoa/asuna.html
バイナリキッド HP:http://binarykidd.com/
きこりレコード HP:http://kikorirecords.at.infoseek.co.jp/index.html
三沢洋紀 HP:http://blue.ap.teacup.com/memomemo/
ミワサチコ HP:http://www.geocities.jp/miwa01234/



テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 「日本のテキサス」(?)日田出身のブルースシンガーコージー大内が、アルバム「角打ブルースを携えて、大分に帰ってきた。
 吾妻光良&The Swinging Boppersの吾妻光良からも厚い支援を受けた日田弁ブルースが、どんなものなのかとの興味を抱え、ホールは多くのお客さんで埋まった。

hirahara080812 オープニングアクトで登場したのは、大分大学ブルース同好会(Walkin'BlueNote)を主催する平原史朗。アコギを抱え、その歳に似合わぬ達者なギターを聴かせる。滋味に富んだギター、若々しいノドで、ジョン・リー・フッカー、ロバート・ジョンソンのナンバーなどを瑞々しく披露。
 ここ大分の地でブルースの芽をすくすくと育てていって欲しい。

ouchi080812 そして、大内が登場。まずは、インストナンバーとテキサスブルースのスタンダードで軽く肩慣らしを。敬愛するライトニン・ホプキンスゆずりの、中音域の豊かなギターの音色がアンプから出てきたところで、まずはグッと引き込まれる。
そして、年輪を感じさせる、太く、強く、ぬくもりのある声で更に心を掴まれる。
 自分の体験を色濃く反映させた日田弁でのブルースは、ユニークで、切なく、強い。「角打ブルース」からの曲を中心におよそ1時間のライブで、聴かせ、ひたらせてくれた。本編ラストに披露された未収録曲「大鶴村のサイレン」は、彼の幼き頃の情景、生まれたことへの感謝などが、素直に表明され、胸にグッとくるものだった。

 楽ではない日常への諦観と希望、故郷への想い、泥臭さ、そんなものが大いに感じられる、日本、いや九州、いや日田に根ざした独自の"ブルーズ"がそこにはあった。

8/12(火)夜

コージー大内 HP:http://homepage2.nifty.com/adliv/KozyOuchi/index.html

テーマ:ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク - ジャンル:音楽

 山本精一らとのグループ「PARA」など幅広い名義で活動するスペースギタリストexpe
 スガシカオ、奥田民生といったメインストリームのビッグネームのサポートから、iLL、DUB AINU BANDといった先鋭的なバンドまで、幅広い活動のレンジを持つスーパードラマー沼澤尚
 境界を跳び越す、凄腕二人がアトホールにやって来た。

expe080808
 ステージ上には多量のエフェクターとドラムセット。
 二人が各々の場所についた時、目くるめく音世界の幕が切って落とされる。
 細かなフレーズが繰り返され、重なり合い、色を変えていくexpeのギター。
 それに呼応して、小さな音から激しいビートまで、自由自在に形を変える沼澤のドラム。その音はどこまでもタイト。

numazawa080808
 時折、ギターによってフレージングされるビヨビヨとしたベース音は、expeのFunkな出自を感じさせる。
 二人だけで出されているようには思えない、押し寄せる音と光の洪水にただただ圧倒の90分。優しく激しい音の波。
 サイケ、テクノ、ファンク、プログレ、ダンス、フュージョン、ブラジル、様々な音楽がない交ぜに融合された、素晴らしい時。

とにかく体験して欲しかった。言葉にするのはムズカシー。

8/8(金)夜

expe HP:http://www.nuexpe.com/
沼澤 尚 HP:http://www.numazawatakashi.com/



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 渋谷系ナイトもお馴染みセシルが一聴きぼれした、オガタシュンスケのライヴがセシルのプロデュースにより行なわれた。

ogata080806 ちょっとした同窓会といった空気の中、日本の曲を中心に柔らかなDJプレイが流れる。
 その空気を断ち切るかのように、オガタがステージに上がり、アコギをかき鳴らし、声を張り上げる。
たわいも無いようなド直球の下ネタソング、裸の心をそのままぶつけられるかのように胸に迫ってくる歌…。切迫感、吸引力、何故かはわからない魅力をたたえる。
 途中でエレキなどに持ち替えつつ、少年の頃作った曲までも含めて20曲あまり、およそ80分に渡ってのワンマンショー。
 仲間たちのあたたかいサポートもあり、見事に歌いきってみせた。

裸でむき出しの言葉と声。

かっこいいことは なんてかっこ悪いんだろう。


8/6(水)夜

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 INU、アーント・サリー、SSといったバンドを中心とした「関西NO WAVE」シーンの中心に位置していた「ULTRA BIDE」
 いったん活動を停止した後、現在の編成で復活し、中心メンバーのHIDEは「AMAZON SALIVA」などでも活動している。

borbo080805 そんな伝説のバンドを迎えてのライブのトップバッターは「BORBO HECATE」。長い髪を振り乱し、ツインギターを弾きまくり、デスボイスを吐き出す。
「このイベントの後、活動休止します」という、衝撃の言葉が飛び出したが、その言葉に応える(ちょっと言葉は違うかも知れないが)かのような、集大成を感じさせるステージを見せてくれた。
三連風車よ永遠に。

viscera080805 続いては「VISCERA INFEST」。打ち鳴らされ、響き渡るスネア。とにかく速い、速い。ぶっといツインギターの音の壁の中で、吼える、叫ぶ。なんかしっちゃかめっちゃか、カオス、カオス。でも今回は、なんとなく正統派デスメタの色を強き感じた。

ub080805 「ULTRA BIDE」はドラムにツインベースの変則な編成。しかし生み出す音は真っ直ぐでネイキッド。シンプルすぎるドラムセット繰り出されるパワフルな8ビート。音色の違うベース(片方はコード弾きも織り交ぜながら)からは、エフェクターもありベースだけで生み出されるものとは感じさせない。
 音が塊のようになって迫ってくる。とにかく前へ前へと進む力の強いスペースメタリックノイズパンクだった。


8/5(火)夜

ULTRA BIDE HP:http://ultrabide.net/
VISCERA INFEST HP:http://sound.jp/viscera-infest/
BORBO HECATE HP:http://sound.jp/borbo-hecate/

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 90年に結成され、その突き抜けたHAPPYなスタイルで、サーフボーイズ&ガールズ、リーゼントボーイズ…と、ジャンルの壁を越えた多くの層から支持の集める「JACKIE & THE CEDRICS」が大分にやって来た!
 大分のガレージサーフ界の顔役「グリニッヂ横丁」と、福岡でのライヴでもセドリックスと共演したクレイジーガールズサーファーズ「THE WHYs」、そして「FLAMINGO HEAD」が脇を固める。

flamingo080803 トップバッターは「FLAMINGO HEAD」。今回はVo、Gu、Ba、Drのオーソドックスなのロックバンドスタイルの編成。イキのいいいなたいロックンロールを披露する。ベースから開放されたVo、ヤスハルが、奔放にステージ上を動き回りながら観客を煽っていく。放出される華やかさがなんともイイ。

greenwich080803 続いて揃いの黒シャツで揃えた「グリニッヂ横丁」は、ミドルテンポのナンバーでスタートしたはセドリックスへの敬意を示してか? グリニッヂケンタロウのMCも挟みつつギアをチェンジしていき、テンポアップ&ガレージィな音で客席の温度を上げる。サノ横丁のブルータルな咆哮もカッコイイ。

whys080803 腰ミノ姿(いやーん、セクシー!)の「THE WHYs」の登場で、ホールは一気にハワイの空気に変わる。ズンドコなビートにリバーブたっぷりのギター、絶え間ない横揺れダンスを繰り返すベーシスト。MCは何故か閣下調だったが、海外でウケるのも納得エンターテインなサーフ空間を作り出してくれる。

cedrics080803 トリはもちろん「JACKIE & THE CEDRICS」。揃いの蝶ネクタイも眩しい伊達男3人がステージに立つと、ハッピーなパーティータイムがスタートする。転がるトゥワンギー&リバービーなエノッキーのギター、小気味いいとはまさにこのことのジャッキーのドラム、軽妙な司会ぶりで観客の熱狂を導くロッキン・ジェリービーン。
 R&R、サーフ、インスト、そして親しみやすいボーカルナンバーが意外にも多くを占める。挟まれるMCで笑いを誘い、観客とも気軽にやりとりしていく。
そのハッピーなバイブレーションによって、観客みんなが笑顔でツイスト&シャウトさせられた一夜だった。

お気楽、極楽、ロックンロール!

8/3(日)夜

エノッキー HP:http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Drum/6409/
THE WHYs HP:http://members2.jcom.home.ne.jp/n-whys/
グリニッヂ横丁 HP:http://www.greenwichalley.jp/
FLAMINGO HEAD HP:http://ma.minx.jp/flamingohead



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