大分市にあるイベントホールAT HALL(アトホールです。アットホールじゃないんです)で行なわれたライヴ、クラブイベント、映画上映会などの様々なイベントの模様を報告するブログです。
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灰野 敬二
 1970年代より活動を続け、常に新たなスタイルを探し続ける野心的な音楽家。ロック、サイケデリック、ノイズ、フリー・ジャズ、即興など、手掛ける音楽はジャンルの壁を越え非常に多岐に亘る。一般的にはノイズ実験音楽および現代音楽の系譜で語られることが多い。
 リリースした音源は優に100を超え、ソニック・ユースのサーストン・ムーアをはじめ、彼を信奉するミュージシャンは世界的にも数多い。


 アトホールに黒尽くめの、"魂を操る司祭"が巡礼に訪れる。
 今回は、何度もアトホールへやって来てくれている"ドラびでお"こと一楽儀光に導かれ、大分の人々に新たな世界を報せ、導くがごとく。

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 多くの信奉者たちがホールを埋める中、まずは「ドラびでお」のステージ。
 ステージ左手におなじみのセンサーがセットされたドラムキット。後ろに映し出されるプロジェクター映像、マックを武器にアートで下世話で不埒なエンターテイメントが始まる。
 あらゆる権威を思想なく笑いのめし、無差別に茶化し、絨毯爆撃される情報の奔流。新ネタから定番までその作品は、エロ、ナンセンス、グロを縦断。
 細かいブラッシュアップが施され、見せ方も毎回変化する。

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 JC(ギターアンプ)が3台、ステージ上のテーブルには電子テルミン3台とノイズジェネレーターが4台、下に置かれたエフェクター類は数多いが、メチャクチャ多いというほどではない。マイクスタンドも3本。
 灰野がジェネレーターをいじる、ブツブツというノイズがベースアンプから出だす。最初からかなりの音量。薄暗い明かりの中、まずは地の底、最果てから聞こえるような悪夢のポエットから始まる。それからおよそ45分ほど、聖と邪の間を行き来する黒いノイズの時間に耽溺することになる。
 大きなアクションを交え、テルミンに手をかざし自由にフィードバックを操る。トレードーマークとも言える赤いSGを手に自在に囚われずノイズ、フレーズを作り分ける。教会のような深いリバーブに包まれた声で、聖き言葉を発する。
 その音は大いなる振幅を持ち、意外に隙間、余韻があり、刃物のように尖り磨かれ、しなやかで、デコボコしている。
 嵐のような時間が終わり、静寂が訪れる。

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 ラストは灰野敬二、ドラびでおによるデュオ。"殺られる前に殺られない者になれ"との名も持つ。
 信奉者たちは、その爆音を浴びるべく、よりステージ近くに集まる。
 一楽がオペレートする灰野の映像(ライブ映像、新録映像問わず)と生の灰野がリアルタイムにタイマン勝負、さらにもちろん一楽の重厚なドラミングも加わり、そのカオス状態はさらに加速する。
 映し出される映像、時には意識し、時には無視し、暴れ廻る灰野。
 生み出される音は、二人の確固たるテクニックもあり、重厚でエクストリームなプログレッシブハードロックのよう。暴れ廻る二体の怪獣により、それまでの価値観はぶっ潰され、塗り替えられる。ずっしりとはっきりと爪あとを残した。

 何もないところに新たな価値を作り出し、目を逸らしていた多くの者の目を、その力により、背けることをできなくさせた。
 無尽の荒野を切り開いてきた者だけにしか、出し得ない凄み、問答無用の力を感じさせられた夜。

2009/5/29(金)

灰野 敬二 HP:http://www.fushitsusha.com/
ドラびでお HP:http://web.mac.com/dr.ichiraku/iWeb/doravideo/welcome.html



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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 "アトホールのロックの日「6x9 six by nine」" vol.8
 今回の参加は、「BLIND BACK RADIATOR」「ナントカ動物園」「MIz」「ステレオ少年」、そして「VISCERA INFEST」

 うん、これは珍しい、なかなか見れない組み合わせ。腹壊すなよ!
 いや、とにかくうめえから食ってけ! 自信あっから。

bbr090523
 トップバッターは from サウンドファミリー 「BLIND BACK RADIATOR」。女性ベーシストを擁するトリオ。弾けるようなパワフルなドラム、絡み合う男声と女声のボーカル。エモ、メロディックなど、影響を受けたものを自分たちで消化し、形にしたメリハリのある音、曲。見ていて華があるのが強みです。
 ドンドン成長するよう、ガンガン経験を重ねていって欲しいっす。

nanatoka090523
 「ナントカ動物園」、アトホールの大黒柱が今回衝撃の解散宣言!?
が飛び出すも演奏はいつもどおりファンキー&グルーヴィー、そしてロッキン。"迷走戦隊ナンカイダー"、"出来損ないのブルース"などの代表曲を男くさく披露していく。やっぱりなんだかんだ言ってグッと掴まれる曲なのが良いよね
 衝撃発言の正解はしばらくの間、活動休止とのこと。しっかり力を蓄え、帰ってきてね。

miz090523
 続いては「MIz」。ex.ちょ子ということで良いのかなあ。現在、北九州在住。
アコギを抱え、今回はサポートでピアニストで"イカスパイダーさん"を伴ってのステージ。
 歌を支えるシンプルな演奏、よりオトナ感の増した音と詞(コトバ)、声に説得力と艶がある。ちょ子の曲も含めて、しっとりと。他のバンドと空気が違うなんて気にするな。堂々やればいい。

ssyonen090523 アトホール初登場の「ステレオ少年」。トリオでの達者な演奏に、存在感のある歌声が乗る。しっとりとしたおとなしめな2曲からあえてスタート。
 名物ともいえるベース"エトケン"のツッコミツッカエ流暢なMCを挟み、ライブはさらに盛り上がる。某自動車学校のCMソングにも使われている「オリジナル」などを含め、アンコールも掛かりそうな手拍子が炸裂。
 いやあ、まっとうな歌モノ、ポップなもの素晴らしさを大いに感じます。

viscera090523
 ラストは「VISCERA INFEST」。今日のメンツの中では異色と思うかも知れないが、いつもどおり、耳障りでドシャメシャでカンカンのステージをやり通す。
 廻る長髪、叫ぶシャウト、響きわたるヴォミットボイス。ステージで行なわれる出し物として完成度の高さ。やっぱりカッコイイし、面白い。普通じゃ出会えないものと出会えるのって楽しいじゃん。
 メキシコツアー伸びちゃったみたいだけど、力を溜めといとこう。


 てな感じで、今回の"ロックの日"終了! 覚悟完了。

 "ロック"って大きいくくり、言葉と受け取ってください。
 音楽の日とでもした方がいいのかな?

2009/5/23(土)

ナントカ動物園 HP:http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=nantoka_zoo
ステレオ少年 HP:http://www.stereoshonen.com/pc/index.html
VISCERA INFEST HP:http://sound.jp/viscera-infest/
http://www.myspace.com/viscerainfest
BLIND BACK RADIATOR HP:http://pksp.jp/bbr-ginzirou/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

2009/6/6(土)【ライブ】
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★「Ruddy 5th live ?オリジナルできちゃったんでやっちゃいます?」★
OPEN 19:30/START 20:00?
出演:Ruddy
料金:500円

問:090-8404-1176(山内)

●AT HALL3度目登場の「Ruddy」。今回はオリジナルナンバーも披露。

2009/6/7(日)【ライブ】
★blue babe 主催 「素人一人一曲フォーク大会」★
START 19:00?
出演:素人フォークアーティストたち
料金:1,500円(1ドリンク付)

問合わせ:Blue Babe 090-2510-0694/アトホール

※残念ながらSOLD OUT! 次回を待て!!

2009/6/9(火)【ライブ】
★Mami Tour 2009 ? 月読と再会の天照 ?★
OPEN 19:30/START 20:00?
出演:Mami(鹿児島)/YOUICHI OKUDA/ヒマラヤン・フォー 他
料金:前売1200円/当日1500円

Mami
スケール感あふれる歌声を披露する。時にはディーヴァのように、時には吟遊詩人のように。

学生時代、授業中や家で、絵を描いたり物語を書いたりしてはひとり妄想に浸る。ピアノをやめてから習いには行かなかったものの、弾き語りをする母の影響もあって自己流でピアノを弾き続ける。
ストリートでギターの弾き語りをしていた大学生と出会ったことをきっかけに、ギターとキーボードで初めてストリートという場所で歌う。高校卒業後、キーボードを持ち出し宮崎の中心街でひとり夜な夜なストリートライブをする。
2004年にライブハウスでの活動を開始し、同年夏、地元レーベルNight Rainbow Recordsから1st Mini Album「ふわふわ」をリリース。鹿児島に拠点を移し、その後もストリートやライブハウス、地元イベントなどでライブ活動を続ける。
 最近では何度も関東でツアーを行なうなど、精力的に活動を続ける。

音響的な観点を通過したエモーショナルな弾き語りを行なうYOUICHI OKUDA、ジャズの自由さを愛する村田千尋を中心としたお洒落なピアノカルテット「ヒマラヤン・フォー」とあと一組が参加。

Mami HP:http://www11.plala.or.jp/goodsound/Mami/
YOUICHI OKUDA HP:http://www.myspace.com/youichiokuda

2009/6/12(金)【ライブ】
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★ROCK THE CABARET presents CAL-COKE
-THE BOTS CHRONICLES vol.1 レコ発-★

OPEN 20:00/START 20:30?
出演:THE BOTS(大阪)
DJ:yellow Creek are
Terry The Creek
Billy The Creek
Fatty The Creek
料金:前売2500円/当日3000円(要1ドリンク)

問/チケット Raleys 097-537-9219 HULAmingo 097-532-0019
武井医院 0977-24-3411 freeWay 097-558-3587

THE BOTS
大阪発、伝説のパンカビリートリオ"THE BOTS"が20年以上の時を経て復活!
1983年に唯一のアルバム「WAOO?!!」をリリースし解散。そのロカビリーでもパンクでもないアルバムには長らくプレミアがついていたと言う。
ラスティックやロカビリーなどの日本での元祖として、今でもコアなロックファンに語り継がれている。その独特な日本語詞はワン・アンド・オンリー。

今回は、イエロークリークによるロカビリー、50's&60's、ロックンロール...etcのDJが彼らのライブに花を添える。

THE BOTS HP:http://www.jimmyb.jp/



2009/6/13(土)【ライブ】
sokabe0906

★曽我部恵一BAND TOUR2009 ハピネス!★
OPEN 18:00/START 18:30?
出演:曽我部恵一BAND
料金:前売2800円(整理番号付)/当日3000円(整理番号付)

4月11日(土) 10:00 より ローソンチケット、チケットぴあの電話予約および店頭、イープラスで発売

【ローソンチケット】0570-084-008   
Lコード:81334
【チケットぴあ】0570-02-9999     
Pコード:320-270(九州4公演共通)

問:BEA 092-712-4221 (月?金/11:00?18:00 第2・第4土曜日/11:00?15:00)

曽我部恵一
いわずもがなローズ・レコードの主宰。今や伝説となった「サニーデイサービス」(祝!復活)でデビュー。その後、2001年よりソロ活動へと移行し現在に至る。
レーベル運営はもちろん、レコードショップ&バーを営むなど、幅広い活動を精力的に繰り広げ、音楽活動と同時に文筆業やDJでもその才能を発揮している。
今回は「曽我部恵一BAND」としておよそ一年半ぶりにアトホールへ帰ってくる。
メロウ・フォークとハード・ロックの間を縦横無尽にドリブルする彼の現在の姿を目に焼き付けろ!

「エリック・サティとパンク・ロックの間に横たわる大きな詩人」 by hitoshi odajima

ここで曽我部恵一とまた逢いましょう。

曽我部恵一BAND HP:http://www.sokabekeiichi.com/

※今回の公演のチケットなどのお問合せはアトホールでは承っておりません。
 ご注意ください。




2009/6/14(日)【ライブ】※情報追加
★6x9 six by nine vol.9★
OPEN 18:30/START 19:00?
出演:Blue rule/ニシタクマ 他
料金:1000円

アトホールのロックの日。
リアルにYoung At Heart、いやホントに若いAT HALL初登場「Blue Rule」、左利きの歌うたいニシタクマ 他の出演でお送りします。

Blue rule http://71.xmbs.jp/irresolute/

※詳細決定しましたら、改めてお知らせいたします。

2009/6/21(日)【ライブ】※情報追加
★6x9 six by nine vol.10★
OPEN 18:30/START 19:00?
出演:Natural merry-go-round/buremen/念仏ユートピア/orange drive/the twenties
料金:1000円

アトホールのロックの日。
ちょっとH、アットホームなステキ個性派ロックバンド「Natural merry-go-round」
モダンヘビィレイブの道を行く「the twenties」、重く、低く、暗い、沈み込んでゆくドラムレストリオ「buremen」他の出演でお送りします。

Natural merry-go-round http://www.freepe.com/i.cgi?moutinpan
buremen http://25.xmbs.jp/buremen/
the twenties http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=1234rrrr

2009/6/25(木)【ライブ】
tbeat0906_web

★梶原徹也(ex.THE BLUE HEARTS)ドラムクリニック&ミニライブ
-JOIN TOGETHER-★

OPEN 18:30/START 19:00?
出演:梶原徹也(ex.THE BLUE HEARTS) 他
料金:2000円/学生1000円(要学生証提示) ※予約優先

希望者は下記まで、「ドラムクリニック希望」と明記の上、お名前・連絡先を書いてメールを送ってください。

info@athall.com

苦手なとこを克服したい方、ドラムの力をつけたい方、やる気あるドラマーの参加お待ちしてます!気軽にメールをください!

梶原 徹也(かじわら てつや)
今でも絶大な人気を誇るロックバンドザ・ブルーハーツのドラマーとして活躍。
ヒット曲「TRAIN-TRAIN」「リンダリンダ」「情熱の薔薇」など多数。過去には「大塚愛」のバックバンドのドラマーとしても活躍。
現在は自らのソロユニット「THUNDER BEAT」を立ち上げ、サポートメンバーを迎え各地でドラム+αで演奏する他、アーティストのプロデュース活動なども行っている。

梶原徹也 http://kasinoki.blog.eonet.jp/
THUNDER BEAT HP:http://kajiwaratetsuya.blogspot.com/

2009/6/27(土)【ライブ】※情報追加
★大分大学サウンドファミリーホットライブ★
OPEN 12:30/START 13:00~
出演:サウンドファミリーのバンドたち
料金:300円

問:090-5386-8818(イワヤ)

●大分大学の軽音楽サークル「サウンドファミリー」の定期ライヴ。今回は、現役生のバンドに加えて、新一年生のバンドのデビューも見られそう。

※毎月のスケジュール情報の配信を希望される方は、左記のメールフォームにお名前をご記入の上、メールをお送り下さい。

テーマ:大分県情報 - ジャンル:地域情報

 大分市のBAR「NATURAL STORE」、北九州のSHOP「SHANTY TOWN」などの主催により、北部九州3都市で行なわれた「SUNSET BUS」/「ラディカルズ」のスプリットツアー。
 最終日の大分は「PARTY ON "tiki" BEACH」と題され開催された。

 PARTYはまずはSHINTAROCKのDJから始まる。miccheR.Bke-gco-coのDJたちが、オルタナティブ、パンクレゲエ、ロカビリー、ダンスホール、、、ジャンルをクロスオーバーしたサウンドを回し、ホールの空気を作っていく。

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 そんな暖まった空気の中、まずは「ラディカルズ」が登場。
 セクシーな出で立ちのKELLY、NANCY、LUCYの三人組が登場し、矢継ぎ早にパンクナンバーを披露していく。オーセンティックなパンクスタイル、ストップ&ゴーなども駆使した、加速したハードコアスタイル、しかしどちらにしろとっつきやすいキャッチーさを持つ。アネゴ感のあるMCでもまた、観客を捕まえる。

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 フロアでは、「SHANTY TOWN」のアパレル/雑貨の販売。アルコールの入ったカップを片手にみんなが談笑。DJの流す曲に合わせ踊り、キラーチューン時には合唱も巻き起こる。良い感じにハッピーでフリーな空気が漂う。

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 そして「SUNSET BUS」の登場。"3.6MILK"解散後、新たなメンバーを迎え、更なる"グッド・ミュージック"を目指して結成された、これまた3人組。
 ロック、スカレゲエ、、、ごちゃ混ぜにしたエネルギッシュなサウンドにキャッチーなメロディが乗る。
 オーセンティックでゆったりとしたレゲエのビート、響き渡るスネアの音、前向きで高揚感のある旋律、メロディックのエネルギー、ステージ前はもみくちゃ状態。


 2度に渡るアンコール(2度目はゲストボーカルでco-coが飛び入り)で、一度はパーティは終わる。
 でも、夜はまだ終わらない。「NATURAL STORE」に場所を移し、"AFTER PARTY"はまだまだ続く。

2009/5/17(日)

SUNSET BUS HP:http://sunsetbus.net/sunsetindex.html
ラディカルズ HP:http://www.rockthequeen.com/




テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 "511(ゴーイチイチ)"、並んだ3つの数字。2009年5月11日、アトホールで歌う3人の女性。
 石橋英子ミワサチコ、とうめいロボ。彼女たちは、それまで何の接点もなかった。それぞれが溢れんばかりのタレントを持ち、各々が輝いている。同じ場所、同じ時に交差する時、さらに輝きを増した。

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 岡山出身、東京在住、前日は新潟でライブのとうめいロボ。
 ステージの真ん中、すっと上に引っ張られるように立つ彼女。ジャズマスタータイプ、ディストーションとループステーション。
 繊細な歌声、でも強い。むき出しで突き刺さるような言葉。天然もののようで、間と強弱を巧みに使う。シンプルにただ歌を届ける。
 巫女のようにどこかから降りてきたような歌が続く、ラストの「黒猫温度」では客席を走り回り、カスタネットを渡し、一緒に歌うことを求める。なんかホッとする。

miwa090511 
椅子に座り、エレアコを抱え、いつものスタイルのミワサチコがそこにいる。
 中高域の豊かな声、心地よい響きを残し、天へ消えていく。
 心地よく場を支配する、真っ直ぐな凛とした声。その佇まいも含めて、少年のように感じる。わざとらしくない自然な意味で"自然体"、初夏の緑の原のような歌を届ける。
 あまりMCを挟まず、新曲も交えながら、流れるように。

ishibashi090511
 ステージ上にはエレピが一台。マイクはこれまたループに繋がれる。
 最初はピアノだけの曲を。流麗かつ力強いピアノの調べ、演奏力の確かさを大いに感じる。ピアノと言う楽器の、右手と左手で別の音が出るという強みを存分に感じる。
 そして、ひとたび歌いだすと、その紗のかかった声に自然に心も持っていかれる。やはり何か聖性を持ったふくよかで奥の深い声。また、それを単純に良いメロディに落とし込むだけでなく、何度もループで重ねるなど素材の一つとしてクールに扱うサウンド指向も興味深い。
 最後の曲はゲストのSaxの山内桂と。彼女の曲を初共演とは思えない息の合い方で(でも緊張感も孕みつつ)、プログレッシブに大曲に仕上げる。朝のテーマ。

 ただシンプルに歌の良さが堪能できた、素晴らしさが心に沁みた夜。
 最高の一夜だったと言っても良いのではないしょうか?

2009/5/11(月)

石橋英子 HP:http://www.eikoishibashi.com/
 http://www.myspace.com/eikoishibashi
とうめいロボ HP:http://toumeiroll.googlepages.com/
 http://www.myspace.com/toumeirovo
ミワサチコ HP:http://www.geocities.jp/miwa01234/



テーマ:女性アーティスト - ジャンル:音楽

それは みすぼらしくも 豪華でもなく
うんざりするほどどこにでもある  平凡な家だった。



トレロカモミロ、今回の公演は、初のノン・オリジナル作品。故 星新一の短編小説「マイ国家」"かずまりっち~"風に味付けしてリリース。

 銀行の若手営業マンが住宅地にある一軒家訪ねる。
 そこに住む住人はその家で、国家としての独立を宣言していた。
 その領土を知らず知らずのうちに侵犯してしまっていた彼の身に起きることは何なのか。

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 映像、音楽を巧みに使い、スタイリッシュに幕を開けるオープニング。

 密室でほぼ二人芝居のように進められる舞台

mykokka090506_2
 時折、登場し引っ掻き回していく人、?、なのか?
 Jean-Jacques Perrey の Baroque Hoedown を聴きながらお読みください。

mykokka090506_3
 不条理に巻き込まれ、覚めないような悪夢は連鎖し、伝染する。

 原作は1976年に発行された短編集に収められた、筆者の中では少し長めの作品。込められた社会批判、文明批評的な視点は30年経った今でも、色褪せず通用する。

 そのセリフ回し、加えられたフレーバーには脚色者の確かな色合いが滲む。

 "おかしい"のはいったい誰なのか? 何なのか?

2009/5/6(水・祝) theatrical torero camomillo presents 「マイ国家」

かずまりっち~ HP:http://camomillo.at.webry.info/

原作・星新一 
脚本/演出・kazumaritchie

音響:無法松ひろしンメトリー
照明:藤本貴美公
振付:高田王国
宣伝美術:kazumaritchie
企画制作:トレロカモミロ



テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

舞台芸術ポスweb
↑2007年度チラシ

 "大分舞台芸術フェスティバル" 今秋・2009秋、またまた開催予定!
 演劇、パフォーマンス、コント、、、板の上の作品なら何でもあり。
詳しくは home@athall.com までお問合せを。

 2007年秋、そして2008年秋と二度にわたって行なわれた「大分舞台芸術フェスティバル」。大分にまつわる劇団、演劇ユニット、パフォーマンスグループなどが集まって開催されました。

2007年度については こちら や こちら
2008年度についても こちらこちら をご覧ください。

 また、当ブログのパフォーマンスの項目を選んでいただいても、公演の模様などを見ることが出来ます。

"舞台を使った様々な表現"を行なうグループ、個人の方、日々の練習の成果、訴えたいことの結晶たる作品を発表しませんか。
 興味のある方がいましたら、お気軽にお問合せください。

 今回の開催についての概要などを改めてお知らせさせていただきます。

 お話をした上、参加をお願いすることになりましたら、後日こちらから改めてご連絡させていただきます。

ご参加お待ちしています。お気軽にお問合わせを。

よろしくお願いいたします。

AT HALLスタッフ

AT HALL
大分市中央町2-6-4一井開発ビル3F
tel:097-535-2567
home@athall.com

          ↓2008年度チラシ
         butai2008_web


テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

 1985年に結成した「GRANDFATHERS」でナゴムレコードよりデビューと、長いキャリアを誇り、カーネーション、ムーンライダーズ人脈などからサポートも受け、音楽好きなリスナーから厚い支持を受ける青山陽一
 「LONESOME INVADER TOUR」の一環として、始めて大分を訪ねる(でも、当日はもう滞在4日目)。今回はゲストとして"関西アンダーグラウンドシーンの象徴"と言われた「LABCRY」の中心人物三沢洋紀を迎え、ポップスの右翼から左翼までと言った幅広い音楽を体感できる夜になりそうだ。

misawa090503
 まずは三沢がステージへ。何故か、ステージには椅子が二つ。いきなり青山を呼び込み、「どうも、"ゆず"でーす」との一言。地方ならではのサプライズとも三沢の言、「LETTER」の曲を共演する。
 そんなサプライズの後、三沢はいつもどおり、ゆるりと肩の力を入れずに、飄々と歌っていく。カントリー、ブルース等、自分のバックボーンに根ざした、自由な、口ずさみたくなるような歌を。味があり、奥行きもある。
 実に楽しそうに、観客とやりとりをしながら。

 休憩を挟み、青山のステージ。ステージにはアコースティックとエレキ、2本のギター、そしてマイクも2本。

aoyama090503
 椅子に座り、ギターを爪弾き、歌いだす。
 マイクの一台はループステーションに繋がり、ボイスパーカッション的に音を重ね、自分でリズムを作り出したり、ギターのフレーズをループさせたり。かなり端正に、スタジオで音を組み上げていくような繊細さで。
 もちろん、生声で歌う曲、アコギ、エレキを持ち替えるものなど自由自在でお客さんを飽きさせない。
 いずれにしても、ギター、歌ともさすがの腕前(プロに対してこれは失礼か)、プレイヤーとしての、地力の強さを大いに感じる。
 ビーチボーイズのカバーを一人アカペラでなど含め、アーバンな大人のポップスをたっぷり90分ほど演奏。その洗練された、深い歌の世界にじっくりと耽溺することができた。

 アンコールでは、前日の福岡公演で共演したアカシモモカバンドが登場し、ボブ・ディランの「I shall be released」などを演奏。
 多面的な歌の魅力を大いに堪能できる一夜だったと言えるだろう。

2009/5/3(日)

青山陽一 HP:http://www.yoichiaoyama.com
三沢洋紀 HP:http://blue.ap.teacup.com/memomemo/
LETTER http://www.myspace.com/lettermisawa



テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 山口よりミュージシャン/メディアアーティストの一楽まどか、そしてダンススタジオ「スタジオイマイチ」に参加するダンサー江藤由紀子を迎えて行なわれた「大分の新音楽?」
 大分からもミュージシャンに加えて、今回はダンサーも参加し、より枠を取り払った表現が見られ、いろいろなものが繋がる場として機能したのではないだろうか。

yym090429 まず一番手で登場するのは「ミトウモトコ+やどぅ+YMTDSK」。今回、こちらの方から声を掛けさせてもらい、繋いだ上での参加となったダンサーとエレクトロニカ・ブレイクコアのコラボレーション、いやつばぜり合い?のスペシャルユニット(今回は不肖ワタクシも照明などで参加させてもらいました)。
 バレエと創作舞踊、二人のダンサーのバックボーンの違い、そしてビートの強い音楽、決まっているが決まっていない真剣なやりとり、なかなか緊張感のあるものだったと思います。終わった後、お客さんからもお褒めの言葉もいただいていました。

mbob_090429 続いては一人ユニット「マッドボブ34」。客席ど真ん中においてある机の上には畳半畳分ぐらいのボードの上に多くのエフェクター、ループマシンなど、そしてギターがインスタレーションかのように鎮座している。
 そこに一人立ち、エフェクターを叩き、ギターを鳴らし、繊細に静かなノイズを紡ぎだしていく。気持ちよく思わず眠くなるようなアンビエントノイズ。
 観客が演者を囲むように席がセッティングされていたので、なんかサイエンスラボにある魔方陣でUFOを呼んでたかのよう。

ichieto090429_2 一楽と江藤のステージ。一楽はグロッケンシュピールとカオスパッドとディレイ、今回は映像は使わない。
 江藤も特に衣装なども纏わず、普通にステージに立つ。だが、それが普通ではない。リハーサルの時から思ったのだが、とにかくその存在感がすごい。矛盾するようだが、「そこにいるのだが、そこにはいない」。この世界の人ではないよう存在、ずっしり来る。
 そんな彼女が、手先、足先まで神経を払い、少しずつ体を動かす。伸び、縮み、突っ伏し、漂う。
 一楽も、生の音、その場で取り込んだループ、電子音を取り混ぜ、音楽を作る。
 二人で即興で作り上げる物語。いびつで、はかなく、怖く、端正。
 思い浮かんだのは雨月物語。

hedgehog090429 ラストは佐藤雅文/赤峰昭一郎による「HEDGEHOG WOMAN ARE MAN」
 即興・実験音楽を指向する彼らはエレクトリックギター、エフェクター、カオスパッドなどを使い音を作り出す、偶然性が高いが繊細に。出てくる音はトンがったハードノイズ。でも気持ちはささくれない。
 赤峰が作り出すノイズをさらに佐藤が拾いカオスパッドで加工する。手間を掛けた荒い音。ステージに映し出される抽象的な映像、それに合わせて音も変える。

 ホールにある様々なものを使い、型にはまらぬ発想で、新しい表現を試み、何かを作り上げる。
 そこでは、単なる"表現"だけに止まらない何かが生まれているはずだ。

2009/4/29(水・祝)

スタジオイマイチ HP:http://imaichi.net/
YMTDSK http://www.myspace.com/ymtdsk2
ミトウモトコ http://castlewall.blog52.fc2.com/

テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

 恒例の"アイツ"が、今年もAT HALLにやって来る。"428"シブヤの日

 90年代、爽やかな風のように、そして春の嵐のように日本中を吹き抜けた"渋谷系"という言葉、音楽。
 今夜、この場にいる者は、今もそれを愛している。いやもしくは呪縛にかかっているのか?

sivya090428_1
 セシルミエノなどがDJとして様々な曲をスピンする(でもこれが渋谷系ばっかりじゃないんですよね)。
 ヨーロッパ、ネオアコソフトロック、ジャパニーズレアグルーヴ、、、陽性でポップなものが多いのが実にらしい。グッドミュージックの波は治まることはない。

sivya090428_2 そして、今回参加したバンド?はこの夜だけ?のグループ「空間プロデューサーズ」(うーん、胡散臭いね~)。
 ギターのカッキー、コンガのオーナー、ボーカル/ラップのセシル、女性ボーカルのリエ、揃いの白シャツ、ネクタイ姿も決まっている。
 ヴェルベッツのコール・マイ・ネームにオリジナルの歌詞を乗せて自己紹介。
 スーパーカーのラッキーを切なく披露した後はオリジナルナンバーも。
 ラップと歌の交錯する曲、四人が合唱するもの。歌われる歌詞には、うまい具合に渋谷系のパンチラインが織り込まれている。
 最後はアンコールまでかかり、パーティーバンドとしての役目は全う。
 今ここに、武道館への道の第一歩?が刻まれたのだろう。


 てな感じで今年の"シブヤ"の日はおしまい。
 オーナーのマッシュルームカットのように、はかなくシブヤの日は終わってく。
 それでは来年のこの日、また会う日までさようなら。

2009/4/28(火)



テーマ:DJ/CLUB - ジャンル:音楽

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